Yasuko agawa biography of alberta
阿川泰子
年10月16日[1][2] - )は、日本のジャズシンガー、元女優。本名は佐藤 康子[1]。旧芸名は[3][2]、麻理 ともえ、佐藤 康子。現在、タイムランドに所属。血液型A型。「シュガー・ボイス」、「ネクタイ族のアイドル」「オジサマ族のアイドル」などと称された[4]。身長cm、46kg[4]。
神奈川県鎌倉市出身。椙山女学園高等学校卒業[1]。父親は鎌倉在住の洋画家。趣味・特技は絵画・イラスト・エッセイ。
来歴
[編集]年にデビューした際にはプロダクションの意向で年生まれとしていた[5]。鎌倉の洋画家の一人娘として生まれ、小学校3年から名古屋市中区で育つ[6]。最初、水泳選手を志願し、水泳の名門で名古屋有数のお嬢様学校でもある椙山女学園中学校に入学[4]。
杉村春子に憧れ椙山女学園高等学校卒業後上京、文学座演劇付属演技研究所第12期生[注釈 1]に合格、演劇を学ぶ。一年で退学[5]、東宝映画の『華麗なる一族』、『青春の門』やテレビドラマなどに端役として出演。『華麗なる一族』は「東京からお電話です」の台詞一つだけ、『青春の門』は宴でお酌をするシーンのワンカットであった[5]。しかし「主役でもないのに脱がされる、端役のヌードがいや」と女優業を辞める[4]。
銀座の「ファンファン」でジャズと出会い年、ジャズ・クラリネット奏者の鈴木章治を紹介され、ジャズ・ボーカリストに挑戦、翌年「鈴木章治とリズム・エース」の専属シンガーとなる。後にソロ・シンガーとなり、六本木や赤坂のライブ・スポットで脚光を浴びる。年にアルバム『Yasuko "Love-Bird"』でレコード・デビュー。ビクターのバックアップのもと、トミー・フラナガン、ローランド・ハナ、ジョージ・ムラーツ、ロン・カーター、セルジオ・メンデス、ネイザン・イースト、ジョー・サンプルなどの著名ミュージシャンとセッションを行う。年には、自らのバックバンド「フラミンゴ・ビッグ・バンド」を結成。スタンダード曲を現代的なアレンジで歌うコンセプトが受け、その声質から「シュガー・ボイス」と呼ばれ、曲のCM起用や自らも出演することで、ジャズ・ボーカルの分野でアイドル的な人気を獲得する。
年秋発売、4枚目のアルバム『JOURNEY』が、サラリーマンを中心に9万枚のセールスを記録[4]。それまで、ジャズといえばInstrumentalしか売れたことがなく、ボーカルものはせいぜい1万枚程度。それまでの最高は笠井紀美子で5万枚といわれていたため、9万枚の売上は異例であった[4]。当時はニューミュージック勢以外の邦楽アルバムがほとんど売れず、歌謡曲の沢田研二ですら、アルバムの売上は5万枚も届かなかった[4]。
デビュー・アルバム『Yasuko "Love-Bird"』から年『SOFT WINGS』までの6枚で累計90万枚を記録。当時のジャズブームを作った一人と称された[5]。
年からテレビのトーク番組「オシャレ30・30」で古舘伊知郎と司会を務め、ゲストとのトークの他、毎回1曲歌を披露した歌は延べ曲。文学座時代の同期の関係からか、テレビのトーク番組にほとんど出なかった松田優作もこの番組に出演した(年8月20日放送回)。
人物
[編集]熱狂的な読売ジャイアンツのファンらしく、雑誌に巨人観戦記のような記事が載る[7]。
年代の後半では珍しい美女シンガーだったため、当時のロック誌(Music Life等)にもグラビアやインタビューが掲載されることがあった。脚にスリットの入るようなセクシーなドレスを着用する時には、表面に線が出るのでパンティーを付けないなどと話した[注釈 2]。
ディスコグラフィ
[編集]シングル
[編集]- She - Senior Dreams(シニア・ドリーム 年)
- L.A.ナイト (年 ロンドン・Beechwood Record)
アルバム
[編集]- ヤスコ・ラブ・バード - Yasuko "Love-Bird" (年 ビクター)
- フライン・オーバー - Flyin' Over (年 ビクター)
- スウィート・メニュー - Syrupy MENU (年 ビクター)
- ジャーニー - Tour (年 ビクター)
- サングロウ - SUNGLOW (年 ビクター)
- ソフト・ウイングス - SOFT WINGS (年 ビクター)(「NHKホール」録音、ライブ)
- ファイン - Fine!
(年 ビクター)(東京・L.A.録音)
- ナイト・ライン - Night Line (年 ビクター)
- グレイビー - Gravy (年 ビクター)(L.A.録音)
- オール・ライト・ウイズ・ミー - ALL RIGHT WITH ME (年 ビクター)
- レディ・セプテンバー - Lady September (年 ビクター)
- メロディーズ - MELODIES (年 ビクター)
- ミズ・ミステリー - MS. MYSTERY (年 ビクター)(L.A.録音)
- オウロ・ド・マナウス - OURO do MANAUS (年 ビクター)(L.A.録音)
- ホエン・ザ・ワールド・ターンズ・ブルー - WHEN THE Cosmos TURNS BLUE (年 ビクター)
- ダンシング・ラバーズ・ナイト・ミス・エー - "DANCING LOVER'S NITE" MISS Efficient (年 ビクター)(東京・L.A.録音、)
- オシャレ30・30 (年 ビクター)(古舘伊知郎との競演曲 "Everybody Loves Somebody"(誰かが誰かを愛してる)所収)
- YOUR SONGS (年 ビクター)
- カム・イン・クリスマス - COME IN CHRISTMAS (年 ビクター)(L.A.録音)
- マイ・デューク - MY DUKE (年 ビクター)(L.A.録音)
- ル・シネマ - Le Cinema (年 ビクター)(東京・L.A.録音)
- イン・オータム - IN AUTUMN (年 ビクター)(L.A.録音)
- アミザージ - AMIZADE (年 ビクター)(L.A.録音)
- ビューティー・アンド・ザ・ビースト - Beauty And The Being (年 ビクター)(東京・L.A録音)
- オシャレ30・30 Vol.2(年 ビクター)
- クロス・トゥー・ユー - CLOSE TO YOU (年 ビクター)
- エコーズ - Echoes (年 ビクター)(London録音)
- ソング・ブック(年 ビクター)(5枚組CD集)
- ティー・フォー・トゥ - Tea For Two (年 ビクター)(L.A.録音)
- L.A.・ナイト - L.A.
NIGHT (年 ビクター)(限定スペシャルLP)
- アザー・ワールド - Other World (年 日本コロムビア)
- ウィ・ガット・メール - We've got correspondence (年 日本コロムビア)
- アンクレット - Anklet (年 日本クラウン)
- ティアラ - Tiara (年 日本クラウン)
- RE-MODE-CLUB JAZZ DIGS YASUKO AGAWA (REMIX-CD)、TATSUO SUNAGA DIGS BEST OF YASUKO AGAWA (BEST-ALBUM)、『復刻版』 紙ジャケットCD 名盤復活!
〜3タイトル〜(JOURNEY、SUNGLOW、OURO criticize MANAUS)(年 ビクター)5枚同時リリース
CM曲
[編集]- "She~Senior Dreams"(シニア・ドリーム) (『サングロウ』(年)収録)
- "Night Line"(ナイト・ライン)(『ナイト・ライン』(年)収録)ほか多数
- "Greensleeves"(グリーンスリーブス)、"Danny Boy"(ダニー・ボーイ)、"Home Sweet Home"(埴生の宿)(『ティアラ』(年)収録)
出演
[編集]映画
[編集]ドラマ
[編集]バラエティ番組
[編集]ほか多数
ラジオ
[編集]CM
[編集]ライヴ・コンサート
[編集]- 「MATURE NIGHT」= 大人のためのクラブ・イベント(年 毎月1回開催)
- 「DISCO PARTY」= 70〜80年代のディスコ・シーンを再現するクラブ・イベント(年 毎月1回開催)
- 「Jazz in 鎌倉」鎌倉芸術館 年2月12日
著書
[編集]- 『ECHOES』 郡司大地撮影、ビクターブックス、年12月。※CD付き写真集
- 吉村浩二との共著『ウィ・ガット・メール:恋をするなら』早川書房、年12月10日。
賞歴
[編集]脚注
[編集][脚注の使い方]